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「縮小なければ延命なし」の言葉に象徴される、がんの縮小のみをめざした化学療法は、増殖の抑制(縮小、不変、増殖速度の遅延)をめざす治療へと転換しつつある。
たとえがんが小さくなったろうか。
がん治療のパラダイムシフト21世紀の医療革命の3つ目の波は、生活の質を重視した医療である。
「患者にやさしい医療」といえるかもしれない。
外科手術においても、がんに先回りして大きく切りとれば根治できると信じてきた20世紀の多くの拡大手術は、「厳密な対象をおいた比較研究なしに、理念が先行してきた」(癌研究会附属病院・Y俊晴部長)という。
こうした反省に立ち、これからは最小限の手術と科学的根拠にもとづく医療(EBM)、さらには放射線科、内科、外科、麻酔科、緩和医療など各科の腫傷専門医による集学的治療が求められるという意見が目立った。
EBMの実践や患者のニーズに合った新たな治療体系、治療効果の指標としてのQOなど、医療がようやく患者の目線に立とうとしているといううねりを感じたのが、この学会だった。
こうした流れは、がんの痛みをやわらげる緩和医療、手術を選びたくない人の選択肢となる小、ガンマナイフ治療、免疫細胞療法などにあらわ放射線治療では、正常細胞へのダメージが副作用として課題になっているが、いかにして病巣にだけ十分な線量を集中させることができるかという”ピンポイント”の技術が急速に進んできらなくとも、患者の症状がやわらぎ、痛みがとれ、「がんとともに生きる」ことができればいい、とする考えかただ。
がんを慢性病ととらえ、QOを治療効果の指標に役立てようとする動きも「がん休眠療法」を提唱する金沢大学がん研究所のT豊助教授は、「より多くからより長くへ」」強調する。
T助教授は、低容量で複数の薬を長期間投与する方法で、一部の抗がん剤で効果患者にやさしい医療生活の質を重視した医療では、患者にできるだけ負担をかけないようにする「低侵襲」という考えかたが大きな流れになっている。
実際に切り開く傷を小さくして治す方法と、機能をのこしながら治す方法があるが、からだへの侵襲を少なくする内視鏡下手術や日帰り手術には、その確実なうねりがみてとれる。
先にも書いたように、患者のからだを大きく切り開いて縫う手術に代わり、からだに小さな穴を開けたり、口や虹門、尿道などから小型カメラを挿入して、モニター画面をみながら手術がおこなわれるようになった。
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